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紙と電子の診療記録を統合管理 医療現場向けソリューションを本格展開

医療現場の業務効率向上と、医療の質・安全の向上に貢献
大阪大学医学部附属病院様への導入で2,000種類以上の診療記録を一元管理

2010年7月12日

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長: 山本 忠人、資本金:200億円)は、医療現場で発生するさまざまな診療記録を統合管理するソリューションを今年度より本格的に展開し、今後5年間で200病院への導入を目指します。本ソリューションは、ドキュメントをベースとした新しい診療記録管理のコンセプト注1を実現するもので、2010年1月に大阪大学医学部附属病院様(大阪府吹田市山田丘2番15号、病院長: 福澤 正洋氏)がシステムを導入、本格運用を開始しました。

注1
Document Archiving and Communication System: 媒体によらず、システムの種類によらず、患者に関する全ての文書情報を統合的に収集管理し、永続的に閲覧可能とするシステムを構築し「ここになければどこにもない」の実現を目指す。

医療機関の現状

医療機関では、「医療の質と安全のため、患者がいつどの診療科を受診し、どんな検査、治療、手術を受け、経過がどうなっているかなどの情報を俯瞰して把握したい」、「チーム医療の推進により、それらの情報を医療従事者が診療科を越えて迅速に共有したい」などの要望があります。一方、診療記録は、法的に保存が義務づけられた記録であり、定められた期間確実に保管しておく必要があります。最近では電子カルテシステムを中心としたIT化が急速に進みつつあります。しかし、病院内で発生する情報の種類は非常に多く、異なる時期に導入された多様なシステムが生成する記録もあるのが現状です。また捺印やサインを必要とする紙媒体の記録も多く存在しています。ペーパーレスを促進し、保管が義務付けられた期間、診療記録を電子媒体で確実に保管・管理するためには、システムのライフサイクルに左右されることなく、紙も電子も全ての診療記録を統合的に収集管理し、長期間にわたる閲覧を可能にするシステムが必要となります。

富士ゼロックスの診療記録統合管理ソリューション

当社は、オフィスを中心に培ってきた文書管理の技術やノウハウを医療情報分野にも展開すべく、医療現場で求められる記録管理のあり方を3年に渡り調査、研究。実証実験を経て、さまざまな診療記録を効率的に統合管理し長期に閲覧可能とするソリューションを開発しました。これは、電子カルテや各システムのデータ、電子化された紙文書など多様な記録を、固有のアプリケーションに依存しない汎用的なフォーマットに統一し、記録一点毎に原本性を担保した上で集中管理できる電子保存システムで、病院内のさまざまなシステムと連携して情報を集中的に管理する基盤となりえるものです。

大阪大学医学部附属病院様では現在、本ソリューションにより院内の約40システムが連携し、2,000種類以上のドキュメントが統合管理されています。電子カルテや各システムで生成された電子文書はもちろん、市販ソフトで作成された文書、スキャナーで電子化した手書きの報告書や同意書などの文書も含まれています。患者の診療履歴を俯瞰して迅速に確認できるようになったほか、研究や分析での活用も始まっています。

本ソリューションは、来る7月14日~16日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2010」にて出展予定です。

大阪大学医学部附属病院 医療情報部准教授 松村泰志氏のコメント

記録を電子化することと電子媒体で保管することとは異なる要件です。診療記録をペーパーレスで管理するためには、この両方の要件を満たさなければなりません。本ソリューションは、後者の要件を確実に満たすためのもので、収集した多様なソースの診療記録は、今後のシステム更新を経ても永続的に閲覧可能となるはずです。また、全ての患者情報を俯瞰して閲覧できますので、日々の診療にも役だっています。堅固で柔軟性の高いこの新しいソリューションは、今後は一施設内の記録の保管にとどまらず、患者の生涯の診療記録を統合保管する基盤にも成り得ると思います。

診療記録統合管理ソリューションの特長

  1. 多様な診療記録を汎用的なフォーマットで安全に一元管理。長期の保存も可能に。
    診療記録は患者の生涯に渡る記録として、長期間にわたり保存する必要があります。本ソリューションは、紙や電子など異なる形態で管理されている診療記録をPDF、DocuWorksなど汎用性の高いフォーマットに統一して保存します。これによりシステムのライフサイクルやアプリケーション独自のフォーマットなどに左右されることなく、記録を長期間閲覧することが可能となります。
    本ソリューションでは、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第4.1版)」に示された電子保存に関する要件(真正性、見読性、保存性の担保)を満たす保存形式として、電子署名、タイムスタンプを診療記録一点毎に付与し、すべてを「原本」として保存します。記録の改ざんや悪用を防ぐことはもちろん、院内のペーパーレスも促進します。
  2. 他システムとの柔軟な連携で、既存のインフラやワークフローを最大限活用できる。
    院内で稼動するさまざまなシステムや基幹システムと柔軟に連携できます。市販ソフトを使ったシステムからでも、電子ドキュメントに変換した上で簡単に記録を収集できます。これにより既存のインフラやワークフローを活かしながら、分散管理された記録を集中管理する仕組みを構築することができます。システム構築の初期投資を抑えるほか、散在する診療記録管理にかかる医療従事者の付帯業務の負担低減に貢献します。
  3. 患者に関わるさまざまな診療記録を、視認性の高いビューワーで俯瞰して確認できる。
    いつどの診療科を受診し、どんな治療や手術を受け、検査や経過がどうかなど、患者に関わるさまざまな情報を収集し、医師が迅速に把握することが可能です。視認性の高いビューワーで、患者に関する記録を簡便な操作で検索・閲覧することができます。また、情報開示請求や訴訟などの際にも対応することができます。文書内の重要な項目のデータを抽出して分析用データベースに保管することができますので、症例報告や臨床研究などの二次利用に活用することも可能です。

診療記録統合管理ソリューションのシステムイメージ

診療記録統合管理ソリューションのシステムイメージ

本件に関するお問い合わせ

富士ゼロックスお客様相談センター

フリーダイヤル0120-27-4100(土・日・祝日を除く、9:00~12:00、13:00~17:00)

注記
上記フリーダイヤルにお問い合わせいただく場合、お問い合わせやご依頼の内容を正確に把握するため、また後に対応状況を確認するため、通話を録音させていただく場合がございます。予めご了承ください。

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