Fuji Xerox Art Space展覧会のご案内 「Seeing―6人の作家による写真表現―」展を開催

2010年11月26日

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長:山本忠人、資本金:200億円)は、「富士ゼロックス R&D スクエア」1FのFuji Xerox Art Space(富士ゼロックスアートスペース)において「Seeing―6人の作家による写真表現―」展を開催いたします。 「Seeing―6人の作家による写真表現―」展は、当社が所蔵する版画コレクションを中心に、1970以降に登場する“写真を用いた作品”を展示いたします。
1960年代末から70年代初頭にかけて、日本の美術界では、写真を用いた作品が多く出現しました。また一方で、写真の世界でも同時代に、既存の写真表現について根源的な問い直しをする作家が出てきた時代でした。
当社のコレクションは、版画のコレクションではありますが、同時に、20世紀以降の美術(現代美術)の流れを概観できるよう体系的に蒐集されており、その文脈から、70年代以降に生まれた写真表現を用いた美術作品も数多くコレクションしています。
2005年に当スペースで開催した「ゼログラフィーと70年代」展では、チェスター.F.カールソンによって発明され当社の中心的技術「ゼログラフィー」が、オフィスのみならず、ひとつの芸術媒体となって世界へ広がっていったことを取り上げました。このたびの展覧会では、同じ時代、「写真」も既存の記録媒体としてではなく、複製メディアとして、現代美術の世界へ取り込まれ広がっていったことを取り上げます。
特に今回は、その時代の代表的な日本の作家である6人(植松奎二、榎倉康二、河口龍夫、野田哲也、野村仁、吉田克朗)に焦点を当て、会期を前後期に分けて、ご紹介いたします。

榎倉康二≪予兆―床・手(P.W.-No.51)

榎倉康二≪無題≫

展覧会概要

展覧会名 Seeing―6人の作家による写真表現― 展
会期注1 2010年11月29日(月)~2011年2月10日(木)
前期展示 2010年11月29日(月)~2011年1月7日(金)
後期展示 2011年1月13日(木)~2011年2月10日(木)
出品作家注2前期展示 植松奎二、榎倉康二、河口龍夫、野村仁
後期展示 野田哲也、吉田克朗
場所 Fuji Xerox Art Space
展覧会カタログ注3 無料(宅配料のみ自己負担)
執筆 増田玲(東京国立近代美術館主任研究員)
大日方欣一(写真研究家)
熊谷伊佐子(美術研究家)など
関連イベント カタログ執筆者による展覧会レクチャー
日時 12月8日(水)17:30~(先着30名)
場所 Fuji Xerox Art Space
講師 増田玲氏(東京国立近代美術館主任研究員)
申し込み方法 こちらより申し込み
注1
12月23日(祝)は特別開館
12月31日(金)~1月3日(月)は年末年始休館
1月11日(火)、1月12日(水)は展示品入替えのため臨時休館
注2
各作家のプロフィールは下記ご参照ください。
注3
カタログのお求めは、会場にて承ります。

作家プロフィール

植松奎二 UEMATSU Keiji

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科卒業。
金属や布や枝、石などを用いて、重力、引力といった目には見えない力などをテー
マに作品を制作。インスタレーションから野外彫刻の設置、写真作品にいたるまで旺盛な創作活動を継続している。1975年よりドイツのデュッセルドルフに住み、以降、活動の拠点をドイツと日本として作品を制作する。1976年、ストックホルム近代美術館(スウェーデン)、1977年、デュッセルドルフ市立美術館(ドイツ)、1984年、ロッテルダム造形芸術センター(オランダ)といったヨーロッパ地域で個展を開く。1988年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表に選出される。2009年開催の神戸ビエンナーレでは、海上にアート作品を設置し、船上から鑑賞する作品を制作した。
1973年第8回ジャパンアートフェスティバルで優秀賞、1990年第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞、1993年第15回現代日本彫刻展、宇部興産創株式会社賞・神奈川県立近代美術館賞ほか、受賞多数。

榎倉康二 ENOKURA Kouji

1942年東京都生まれ。東京藝術大学大学院油画科修了。
壁に廃油を染み込ませた作品や、廃油や塗料をつけた木材を綿布に押しつけてできる染みや滲みによる作品で知られる。
1960年代後半から1970年代中ごろまで、石や木、紙や鉄などの〈もの〉そのもの物質性に着目し作品を制作する[もの派]とよばれる日本の大きな美術動向のなか、制作活動を開始。また当時の写真界のプロヴォークの影響も受けた。1971年第7回パリ青年ビエンナーレでは作品〈壁〉を出品し留学賞を受賞。1978年にはヴェネツィア・ビエンナーレに出品。海外でも高い評価を受ける。
1975年より東京藝術大学で教鞭をとるが、1995年東京芸術大学美術学部教授在職中に逝去。

河口龍夫 KWAGUCHI Tatsuo

1940年兵庫県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。
“見えるもの”と“見えないもの”の「関係」それ自体を作品として提示するテーマで作品を制作。
1965年グループ「位」を結成し、グループとして同年岐阜のアンデパンダン・アート・フェスティバルで巨大な穴を掘りそのまま作品として提示する《穴》を発表して一躍注目される。以後、概念的な立体作品やインスタレーション、ライト・アートなどを発表。
1974年に第1回井植文化賞(文化芸術部門)を受賞。また、鉄の錆を和紙に転写する「サビ版画」や「熱版画」といった実験的な試みを行ない、1979年第11回東京国際版画ビエンナーレで受賞。1976年、ルイジアナ美術館(デンマーク)で≪関係≫を制作、1989年、ゲント現代美術館「JAPAN'89」展出品、ポンピドゥー・センター招待により「大地の魔術師」展に参加するなど海外の展覧会にも多数参加。2008年には第15回日本文化藝術振興賞を受賞。
現、筑波大学名誉教授、京都造形芸術大学客員教授、倉敷芸術科学大学教授。

野村仁 NOMURA Hitoshi

1945年兵庫県生まれ。京都市立美術大学を卒業。同大学専攻科彫刻専攻修了。
1969年3月、段ボールが自重で崩れるさまを作品とした《Tardiology(遅延論)》で注目される。以後、1970年第10回日本国際美術展"人間と物質"(東京都美術館)や1975年第9回パリ青年ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)など、国内外で多数の個展やグループ展を開催。
2001年水戸芸術館現代美術センター「野村仁 生命の起源:宇宙・太陽・DNA」展、豊田市美術館「移行/反照」展を開催。2009年には、40年近くにおよぶ活動を振り返る大規模な回顧展「野村仁 変化する相-時・場・身体」が、国立新美術館で開催された。2010年3月まで京都市立芸術大学教授として教鞭をとった。

野田哲也 NODA Tetsuya

1940年熊本県生まれ。東京藝術大学大学院絵画研究科油絵専攻修了。
在学中に小野忠重に木版画を学ぶ。1968年第6回東京国際版画ビエンナーレで国際賞を受賞し注目される。以後、1970年クラコウ国際版画ビエンナーレで2席、1977年リュブリアナ国際版画ビエンナーレと翌年ノルウェー国際ビエンナーレでグランプリを受賞するなど、数々の国際展で高い評価を受ける。1968年の受賞以後一貫して、個人的な日常を写した写真を組み合わせて写真製版したシルクスクリーンに木版を利用する版画作品≪日記≫シリーズを制作。1977年から東京藝術大学を教鞭をとり、1991年からは教授を務めた。国際版画展の審査員のほかさまざまな海外の大学で客員芸術家として教え、世界各国で版画のワークショップも開催。
1993年山口源記念大賞受賞、2003年紫綬褒章を受章。

吉田克朗 YOSHIDA Katsuro

1943年埼玉県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。
在学中は、斎藤義重教室で学ぶ。1968年から70年代にかけて≪cut-off≫シリーズをはじめとする物性の強い立体作品を制作。「もの派」の旗手として活躍。1968年、第8回現代日本美術展、1969年、現代美術の動向展、1970年、現代美術の一断面展、1971年、パリ青年ビエンナーレほかに出品。また1969年から風景や人物のスナップ写真を使ったシルクスクリーン(後にフォトエッチング)による版画の制作を始め、1970年第1回ソウル国際版画ビエンナーレで大賞を受賞。以後、72年クラコウ国際版画ビエンナーレほか国内外の版画展に出品。1973年-74年文化庁芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。1980年代からは絵画の制作を始め、平面的な色彩の ≪かげろう≫シリーズ、黒鉛と指を使った≪蝕≫シリーズほかを制作。
1997年からは武蔵野美術大学教授として教鞭をとった。1999年逝去。

Fuji Xerox Art Space(富士ゼロックス・アートスペース)概要

所在地 〒220-8668 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
富士ゼロックス R&D スクエア 1F
TEL 045-755-5111(代表)
開館時間 平日9:00~17:00
休館日 富士ゼロックス R&D スクエア休業日
※詳細は、公式ホームページ内スケジュールをご覧ください。
入館料 無料
公式ホームページ http://www.fujixerox.co.jp/company/event/hanga/index.html
お問い合わせ http://www.fujixerox.co.jp/company/event/hanga/info.html
注記:
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注記
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