省エネ性能に優れたEA-Ecoトナーの品揃え充実

EA-Ecoトナーで光沢を抑えた黒トナーを開発
EAトナーの生産能力を10,000トン以上に拡大

2010年12月14日

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長: 山本 忠人、資本金:200億円)は、乳化重合トナー(EAトナー注1)より定着温度が20℃以上低く定着時の消費電力を最大40%低減注2できる省エネ性能に優れたEA-Ecoトナーの新たな品種として、光沢(てかり)を抑えた黒トナーを開発いたしました。

当社は開発した黒トナーを、中国・アジアパシフィック地域で11月に発売したA4判LED(発光ダイオード)モノクロプリンターDocuPrint P105 b / P205 b / M105 b / M105 ab / M205 bに導入いたしました。

また、このトナーの量産などに合わせて、EAトナー専門の最新鋭プラントを備えた富士ゼロックスマニュファクチュアリング富山事業所 (富山県滑川市)におけるEAトナーの生産能力を約8,000トンから10,000トン以上に拡大いたします。

一般的にカラードキュメントや画像では黒トナーも他の3色(シアン/マゼンタ/イエロー)と同様の光沢レベルですが、モノクロを主とするビジネス文書や「黒」の微妙な陰影を必要とするカラー画像のためには、光沢を落とした黒トナーが求められています。

光沢を抑えるためには、トナーを構成する樹脂を硬くしたり、樹脂を変えることで弾性(硬さ)を高めたトナーを使い、トナーが紙に定着した際画像表面に凹凸を作って光の反射を抑える必要があります。

一方、弾性(硬さ)を高めれば溶かすために定着温度も高くしなければならず、光沢を抑え同時に省エネを実現することは困難でした。当社は樹脂やその構成を変えることなく、樹脂の分子同士の連結方法を変えることなどにより、EA-Ecoトナーの優れた省エネ性能を確保したまま光沢を抑えることに成功しました。

当社はEA-Ecoトナーを2008年8月発売のプロダクション商品に初めて導入、その後2009年8月発売のデジタルカラー複合機「ApeosPort-IVシリーズ」「DocuCentre-IVシリーズ」に搭載し、世界最速3秒注3で立ち上がる新開発のIH定着技術やスリープモード時の消費電力を従来機の約6分の1注4に低減した技術などとの組み合わせにより大幅な省エネを実現、両シリーズ8機種11商品の経済産業省主催平成21年度第20回省エネ大賞(機器・システム部門)「経済産業大臣賞」受賞に貢献しました。

当社は今後もEA-Ecoトナーの開発などを通して、一層の環境負荷低減と高画質化を推進してまいります。

注1
Emulsion Aggregation(乳化重合法)トナー
注2
光沢モード時:紙の光沢にあわせて、さらに光沢感を出すための低速出力モード
注3
ApeosPort-IV C3370 / C2270、DocuCentre-IV C3370 / C2270の場合
注4
ApeosPort-IV C4470、DocuCentre-IV C4470。1.5W以下。ApeosPort-III C4405 PFSとの比較

EA-Ecoトナーの特徴

EAトナーは従来の粉砕式トナー製法と異なり、顔料とワックス粒子、そしてそれらを結合させる乳化樹脂粒子を水溶液中で化学反応させ加熱融合したものです。これにより、ワックスを内包させたうえで形状や大きさが均一な各色5.8μm(ミクロン)径(体積平均粒径)のトナー粒子の生成が可能です。

その製法は、従来の粉砕式トナー製法が“大から小へ”というプロセスを経るのとは逆に、顔料とワックス、樹脂から構成される粒子を“小から大へ”と粒径を成長させる製法であるため粉砕エネルギーが不要であり、製造工程で排出するCO2を35%削減することが可能です。さらにトナーの形状を任意に制御し転写に有利な形状とすることで、転写率、定着率が向上し、トナーの使用量を従来に比べて37%低減できます。

また、ワックスを内包した小径で均一なトナー粒子は、定着にオイルを使用しないため、ムラの無い薄くて均一な転写が可能になり、ボールペンなどでの書き込みや付箋紙の貼付けが容易なほか、小さな文字をはっきり、黒文字や写真、グラフィックスもテカリやギラツキを抑えて自然な光沢で再現するなど、CO2排出量の低減と高画質プリントの両立を実現しています。

EA-Ecoトナーはこうした特徴に加え、環境負荷低減を徹底的に追及した新材料、新構造にすることで業界の一般的トナーの定着温度と比較して20℃~50℃も低下させることに成功しております。

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