「IH定着ベルトおよび感温磁性合金」が 2011年“超”モノづくり部品大賞「日本力賞」を受賞

定着装置の立ち上げ時間 世界最速3秒を実現

2011年12月8日

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社: 東京都港区、社長:山本忠人)は、モノづくり推進会議と日刊工業新聞社が主催する2011年“超”モノづくり部品大賞において「日本力(にっぽんぶらんど)」賞を受賞いたしました。デジタル複合機の定着装置の熱源をハロゲンランプからIH(電磁誘導加熱)に代え、「IH定着ベルトと感温磁性合金」などで構成するIH定着技術により、定着装置の立ち上げ時間世界最速3秒注1を実現したモノづくり技術が高く評価されました。

“超”モノづくり部品大賞は、日本のモノづくりの競争力の源泉である部品・部材を対象にした顕彰制度で、機械、電気・電子、自動車、環境関連、健康・医療機器、生活関連の6分野から部品・部材を毎年募集し、技術の独創性や性能、環境特性などを審査しており、「日本力(にっぽんぶらんど)」賞は、日本のモノづくり力を象徴する部品に贈られる賞です。

受賞した「IH定着ベルトおよび感温磁性合金」などで構成しているIH定着技術は、トナーを紙に定着する部分に発熱層として世界最薄(厚さ数ミクロン)の非磁性金属を有するIHベルトを採用したことで予熱が必要なくなり、プリント時以外に定着装置で要する消費電力ゼロ、世界最速3秒注1で立ち上がる技術です。

また、感温磁性合金は当社独自の誘導加熱技術を構成する機能部品で、IH定着ベルトの近くに配置するだけで、IHの加熱効率を高めながらIH定着ベルトの過度な温度上昇を抑えることができます。

両部品は、材料特性や形状において極めて微細な精度が必要とされますが、当社内部で一からモノづくりにチャレンジし、独自の製法技術を確立して量産化に成功いたしました。

これまで、お客様に複写機・デジタル複合機を待機状態からすぐお使いいただくためには、定着装置に予熱を持たせておくことが不可欠であり、お客様の利便性と省エネを両立させることは困難でした。当社は、こうした二律背反する課題を解決する技術こそ“真の省エネ技術”であると考えて開発を進めております。

さらに当社は、環境性能と、利便性といったお客様価値を合わせ持った“真の快適環境技術やサービスなど”の総称を「RealGreen」と定義してお客様に継続的に提供し続けていくことを目指しております。

受賞したIH定着技術は、当社が長年培ってきた技術をベースに実現した「RealGreen」技術であり、IH定着技術を搭載し2009年8月に発売したフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-IVシリーズ」4機種注2および「DocuCentre-IVシリーズ」4機種注3の計8機種11商品が、経済産業省主催の平成21年度第20回省エネ大賞(機器・システム部門)において「経済産業大臣賞」を受賞しております。

このIH定着技術は、12月19日に発売するフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-IV C」および「DocuCentre-IV C」シリーズ8機種注4にも搭載しております。

当社は、2009年2月に制定した2020年に向けた温室効果ガス削減目標において、一台あたり消費電力を2020年度に2005年度比で80%削減する目標を掲げており、今後も省エネ商品の開発を推進し、より多くのお客様にお使いいただくことで地球温暖化抑制に貢献してまいります。

注1
ApeosPort-IV C3370 / C2270、DocuCentre-IV C3370 / C2270の場合。2009年7月発売時点の複合機において。
注2
注3
注4
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